当店のハンドドリップは5分の1抽出と言います。
単純に説明しますと1人前~5人前も何人前であっても、1回に注ぐお湯の量は全体の5分の1で、注ぐ回数も5回(調整で6回目あり)で、全て同じ時間で仕上がるという理論です。
理論にあたり、改造マニアのサルビアは器具を改造しています。目的として、1人前の1回に注ぐお湯の量は少なく、5人前の1回に注ぐお湯の量は多いので、1人前の器具のお湯の抜ける量は少なく、5人前の器具のお湯の抜ける量を多くして比例させています。

おいしいコーヒー作りに1/5抽出法

抽出分量

1人前 2人前 3人前~
粉の量 抽出量 粉の量 抽出量
10g 180cc 20g 360cc 等倍

抽出方法

  • 手落としのペーパードリップで抽出
  • 何人前でも1回に注ぐお湯の量は抽出量の5分の1
  • 最初は蒸らさず、注ぐ間隔は全て均等
  • 1人前も5人前も同じ8分程度で仕上がる
何人前でも
誰が入れても
同じ味に!
抽出人数 1人前
豆:10g
抽出量:180cc
2人前
豆:20g
抽出量:360cc
3人前
豆:30g
抽出量:540cc
5人前
豆:50g
抽出量:900cc
使用器具 2人前までは、オリジナルサーバー使用。

2人前までは、コーノの改造ドリッパーを使用。
3人前と4〜5人前はカリタ800ccサーバーを使用。

3人前と4~5人前は穴を大きくした改造ドリッパーを使用。
使用ペ
コーノMD-25

1人前はコーノの小サイズを標準通りに折る。ドリッパーの形状に合わせる。

コーノMD-45

コーノの大サイズを鋭角に折り、コーヒーの目詰まりを防いで落ちやすくする。

カリタ103

カリタ103を鋭角的かつ底面積を広げる折り方にして、めづまりを防ぐ。

カリタ104

ほぼ3人前と同じように折り、ドリッパーの穴をふさがないように工夫。
抽出人数 3人前
豆:30g
抽出量:540cc
5人前
豆:50g
抽出量:900cc
使用器具 3人前と4〜5人前はカリタ800ccサーバーを使用。

3人前と4~5人前は穴を大きくした改造ドリッパーを使用。
使用ペ
カリタ103

カリタ103を鋭角的かつ底面積を広げる折り方にして、めづまりを防ぐ。

カリタ104

ほぼ3人前と同じように折り、ドリッパーの穴をふさがないように工夫。

1/5抽出基本形

味のバランスの良いおとし方

図の渦巻きはドリッパーに注湯する様子。縦の線はサーバーにコーヒー液が落下する様子。「蒸らし」は行わず、均等に5回分けて同じ動作で抽出を行う。
1回目
満遍なく粉に当たるように中心から周りまで1/5のお湯を5回注いでいく。
※最初は蒸らさずに全て2分間隔で注入。
2回目
2回目を注ぎ終わり、粉がお湯を吸いきっておらずモニョモニョした状態。この状態でも丁寧に粉全体にお湯が当たるように中心から周りまで注ぐ。
3回目
3回目を注ぎ終わると、粉が少しお湯を吸い粉の状態が少し平らになってくる。お湯を注入すると白い泡が浮き上がってくる。
4回目
4回目を注ぎ終わると、粉が完全にお湯を吸い豆の旨味が抽出され、粉の状態が平らになる。※この状態が湯量と間が適正である一つの目安。
5回目
5回目も平らな状態の中心から丁寧に1/5を注ぐ。不足したらお湯を注入し微調整可。サーバーの仕上がり量まできたらドリッパーを外し抽出完了。

軽めにするおとし方

軽めな味で抽出したいとき 「蒸らし」は行わず、均等に5回に分けて抽出。上図の「基本形」に比べて注湯するときのスピードを早め、各回の注湯間隔を短めにする。

コクを出すおとし方

焙煎が強煎りの豆、あるいはコクを出したいとき 「蒸らし」は行わず、均等に5回に分けて抽出。上図の「基本形」に比べて注湯の仕方(早さ)はゆっくりめにし、各回の間隔を長めにとり時間をかけて抽出する。

2人前を抽出している様子

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